シッパーの違いについて アクティブ ハイブリッド パッシブ

Aug 20, 2021

定温輸送容器は複雑だ、と思われるかもしれません。シッパーにはさまざまな種類があり、温度や積載量、リユースタイプやシングルユースなどにより異なります。基本的な部分を詳細に説明させて頂きます。まず、アクティブ、ハイブリッド、パッシブの定温輸送容器の違いについてです。

アクティブシステム
アクティブコンテナは、冷蔵庫に最も似ています。動力源を必要とする機械式や電気式のシステムで、製品の温度を維持するためにサーモスタット制御を組み合わせています。多くの場合、システムは使用前に充電する「プラグインタイム」を必要とし、主要なタッチポイントで充電する必要があります。

アクティブシステムには、再利用可能な機器の適切なメンテナンスと回収を保証するために、クローズドループの流通システムが必要です。これらのシステムは、良好な温度制御を維持できる反面、購入、運用、メンテナンスに高いコストが発生します。また、重量が重く、輸送中にメンテナンスが必要になる可能性があり、他の種類のシッパーに比べて利用できるサイズが少ないため、輸送コストが高くなります。

ハイブリッドシステム
ハイブリッドシステムは、アクティブシステムに似ていますが、相変化材料(PCM)を内蔵しているものです。動力源が得られる時には「PCMバッテリー」にチャージし、動力源が無いときにこれを使用します。

ハイブリッドシステムは、アクティブシステムと同様に多くの長所と短所があります。ハイブリッドシッパーでは、メンテナンスが必要なコンポーネントがアクティブより少なくなっています。

パッシブシステム
パッシブシステムでは、PCM、水冷剤、ドライアイス、断熱材を使用して、積載スペースを適切な温度に保つことができます。これらのシステムは、アクティブシステムやハイブリッドシステムよりも柔軟性が高く、さまざまな流通システムに対応する為にシングルユースを選ぶこともできます。蓄熱材の調温が完了すれば、パッシブシステムは電源を必要としません。

全体的に、パッシブシステムは出荷制限が少なく重量が少ないため、輸送コストの削減に貢献します。さらに多くのサイズバリエーションがあり、輸送途中でのメンテナンスが不要です。しかし、パッシブシステムはアクティブシステムやハイブリッドシステムに比べて温度保持時間が短くなります。

Peli BioThermal社の製品は、定温輸送パッケージの中のパッシブシステムに属します。当社のパーセル型製品は、最大積載量96L、最大輸送時間168時間の製品まで対応します。温度範囲は、常温から極低温までをカバーします。パッシブシステムの詳細については、弊社の 製品ページをご覧ください。

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